プリザーブドフラワーは生花に特殊な薬品を吸い上げさせる事によって1年から数年枯れないお花を創りだす技術です。そしてその特殊な薬品は主にアルコールが主成分になっています。花に取り込まれたアルコール成分が気化する事で薬品に含まれる保存液や着色料が花に定着しプリザーブドフラワーは作られます。逆にアルコールが十分に気化しないとなかなか保存液や着色料は定着せずプリザーブド加工は難航します。
気温とプリザーブドフラワー加工の関係
プリザーブド加工液に含まれるアルコールは基本的に常温で少しずつ気化していきます。しかしあったかければあったかい程一般的に液体は気化が進み、また寒ければ寒いほど液体に気化は見られなくなります。冬場より夏場のほうが洗濯物の乾くのも早いですよね?つまり夏場のほうがプリザーブド加工は捗り、また冬場のほうがプリザーブド加工は難しいという事です。
冬場のプリザーブド加工
このような理由から冬場にプリザーブド加工を行う場合は暖房の効いたかなり暖かい部屋で行う事になります。ただまとまった量の加工となると加工部屋の気密性保持や空調のコントロールに手間とランニングコストがかかってくる為どうしても夏場にプリザーブドフラワーを作るよりお高くなってしまいます。その為一部のお店や花材は一度冬場に品切れを起こしてしまうと夏まで見かけなくなるものもあると言います。