プリザーブドフラワーは生花に特殊な薬品を吸い上げさせる事で花の内側から保存加工をした花であり、その寿命は1年から数年だと言われています。造花やドライフラワーに比べて水々しく質感もリアル、そして何より色が生花と遜色ないくらい、むしろ生花以上に鮮やかである事が魅力のうちの一つです。しかしよく考えてみれば生花を使っているのに生花以上に色鮮やかというのもおかしな話ですよね?生花の中でも非常に発色の良いものをプリザーブドフラワーの材料にしているから?最も状態の良いときに加工しているから生花よりも花らしく見える?両方間違っているわけではありません、しかしそれ以上に花の色を鮮やかにしているのは染色料の存在です。
プリザーブドフラワーの工夫
とはいえプリザーブドフラワーは花の表面に色を塗っているわけではありません。染色料は生花をプリザーブド加工する行程で特殊な薬品を花自身の力によって吸い上げさせるのですがその薬品に少しの染料を入れるといった工夫がなされているのです。例えば赤い薔薇をプリザーブド加工するのであれば薬品に綺麗な赤い染色料を混ぜておく事で、自然界に群生している並大抵の花より色鮮やかなプリザーブドローズが出来るというわけです。プリザーブド加工をする事で花は数年持つと言われていますが、湿度の関係や直射日光を浴びる事でどうしても少しずつ色あせて行ってしまいます。その為それを見越して少し染料を入れておくというわけです。なおこの技術を利用し白い薔薇に青の染料を吸い上げさせる事で不可能と言われていた青薔薇や虹色の薔薇もプリザーブドフラワーなら生成が可能です。