プリザーブドフラワーの多くは基本的に花弁の目立つアレンジメントが多く、その花弁に隠れて見えない茎や葉がどうなっているのかわかり辛いアレンジが多いと思います。それもそのはずプリザーブドフラワーのアレンジでは基本的にそういった部分が見えなくなるよう隙間なく花を敷き詰めてアレンジするのが一般的だからです。というのも実はプリザーブドフラワーの大半は製造過程で茎が殆ど切り落としてしまう為花弁の下には2~3cm程の茎があるだけなのです。
プリザーブドフラワーとワイヤリング
ただアレンジによってはある程度花弁に背丈が求められる場合もあります、そんな時に茎が2~3cmしかないとなるとアレンジも自ずと難しくなってきます。このような場合プリザーブドフラワーでは「ワイヤリング」という技術によって偽物ではありますが茎を形成します。ワイヤリングとはその名前からもわかる通り針金をつかって花の形を固定したりこのように茎を作ったりする技術の事です。例えば最も代表的な「ピアスメソッド」では針金で茎部分を貫き、その針金を茎に見立ててねじっていきます。そしてねじった針金に緑のペーパーテープ等を巻きつけアレンジします。
ワイヤリングの応用
またピアスメソッド以外にもクロスメソッドやヘアピンメソッド、ツイスティングメソッドなどワイヤリングには様々な方法があります、そしてフローリストの方はこれらを花の種類によって使い分けると言います。例えば花弁の重い花と軽い花、花弁の厚い花と薄い花ではそれぞれ適したワイヤリングの方法が異なります。また時には葉っぱに糸を縫うように針金を通す事で葉をピンとたたせるソーイングメソッドなど様々な工夫がぱっと見ではわかりませんがプリザーブドフラワーには施されています。