お花の雑学②

まるで真夏のような日々が続く中皆様いかがお過ごしでしょうか、梅雨より先に夏が来てしまったかのような気分ですが関東は久々に大雨、ようやく梅雨入りかー何て言われていますね。梅雨の時期になると何となく鎌倉の紫陽花を見に行きたい、そんな筆者です。さて今日は先週に引き続き特にめぼしいネタもないので雑学のほうを紹介したいと思います。今回のテーマはちょっと変わった植物の名前です。


その名も奇想天外

奇想天外は比較的有名な植物なのでもしかしたら聞いた事があるという方もいらっしゃるかもしれません。まず「奇想天外」はその名前の通り奇想天外なビジュアルがそのまま名前になってしまった珍妙な植物の一つです。その二枚の巨大な葉からは想像し難い細い茎、そして葉を増やす事なくひたすら二枚の葉だけが肥大化していくという様はまさに奇想天外。正式名は「ウェルウィッチア」ですが元々水分の少ない砂漠のような環境で育つ植物との事で「サバクオトモ」という別名がある他、1000年近い寿命がある事から植物界の「生きている化石」とも言われています。そしてこう言っては何ですが未だプリザーブドフラワー加工された実例がなく、恐らく今後もされる事はないでしょう。


プリザーブドフラワー的見解

あえて語る事もないとは思うのですが一応プリザーブドフラワーの専門サイトなので説明しておくと、まず奇想天外は直径が8mにも及ぶことがある巨大な植物です。プリザーブドフラワー加工用の薬品を十分に浸透させるのはまず不可能でしょう。そもそも奇想天外自体がワシントン条約の附属書IIに記録されている希少植物である事からまず何かしらの加工を施す事は難しいでしょう。今日はそんな興味のない方には「ああ、そうかい」と素っ気無い返事で会話を切られてしまいそうな雑学でした。因みに「ああそうかい」という植物も存在するんですよ?