年々プリザーブドフラワーの知名度は増加傾向にあり、最近では市販の花材や花器を購入して自分でプリザーブドフラワーのアレンジをやってみたなんて人も増えてきています。そして中にはアレンジに使う花材から作ってしまおうという思い切りの良い人もいるようですが実はこのプリザーブド加工、実はそう誰でも簡単に出来る程簡単な事ではないのをご存知でしょうか?
プリザーブドフラワーの加工行程
以前当サイトでも紹介したのですがプリザーブドの加工はまず鮮度が良く色鮮やかな生花を選定する所からはじまります。プリザーブド加工は花自身の力によって特殊な薬品を吸い上げてもらう必要がある為、萎れたり枯れたりした花ではなく薬品を十分な量吸い上げられる元気の良いお花である必要があります。次に選んだ生花を一つ目の特殊な薬品につける事で水分を取り除き二つ目の薬を吸い上げやすくします。よく水を切ったら次は二つ目の薬に花をつけ、生花を内側から枯れなくする薬品を花全体に行き渡らせます。その後十分に二つ目の薬品が行き渡ったのを確認したら、凡そ二週間から三週間かけて花を自然に乾燥させてやっとプリザーブドフラワーの出来上がりです。ただし兎にも角にもプリザーブド加工は時間との戦いであり、手際良く全行程を行わなくてはみるみる花の元気がなくなり薬品が行き渡らなくなります、また一つ目の薬品につけた時間が不十分だと花が綺麗に染まらなかったり色が滲んだりしてしまいます。プリザーブド加工を専門としている生産工場でもお店に出す事が出来るような綺麗な加工品はいくつかに一つしか生成する事ができず殆どがウェイストになってしまうと言います。
一液くんなら初心者でも安心!
尤も最近では「一液くん」と呼ばれる商品の登場でプリザーブドの生産工場は勿論、プリザーブド加工初心者の方でも加工の成功率が格段にあがったと最近噂になっています。この一液くんは名前の通り本来別々の薬である「水を抜く薬」と「花を内側から固める薬」両方の役割を一本でこなす事の出来る薬品です。一つ目の薬で脱水して水を切って今度は二つ目の薬につけて…といった行程が短縮される為花の鮮度が持ちやすく、また花の色も綺麗に染められる可能性が従来の方法より高いといわれています。少々値は張るようですが最終的にいくつ綺麗な花が出来上がるかを考えると決して悪い買い物ではないかも?もしどうしてもプリザーブド加工したい花がある場合やプリザーブドフラワーを花材から自分で作りたいといった際には利用されてみてはいかがでしょうか?